doniti 日誌

( おもしろき こともある世を おもしろく)

散歩

一葉の井戸枯れはてて二月空

生 文京区の本郷をぐるっと歩こうと思う。(ひょっとして「歩く会」のコースになるかも)。 御茶ノ水駅を降りると、冷たい、もの凄い風がびょう! と吹いて きて、ともすれば、手足が極端に短い貧相な体ごと、どこかへすっ飛んでいきそうになった。いやはや…

尾根をゆく眼下にゆかし里の梅

思いもせぬ暖かい日が続いて、これはもう散歩にしかず。 多摩丘陵の尾根道などはどうか、あらゆる隙間にまで住宅が入り込んでいる丘陵だが、その天辺の尾根のあたりだけ雑木林の小道が残っていて、そこへ入れば人里離れたような気分になれる。ちょびっとだけ…

寒中も兆を探すさんぽ道

ほんとに、久っさしぶりに散歩に出た。 まだ寒のうち、風は少し冷たいが、陽の光はぐんと力を増してきたようだ。それと気付かぬ間に季節は黙って戻ってくる。だから安心していられる、嬉しい。その度ごとにどんな季節がやってくるのかわからない、なんてこと…

短日に追われてさんぽの帰り道

だんだん寒くなって、ますますズルを決め込んで、部屋の中ばかりに縮こまっているから我を叱咤せしめ、結果発奮、天気もいいから散歩に行く。 県境をひょいと電車で越えて、小さな街の駅に降りた。都心から巨大な波紋のように押し寄せた開発は、この土地に住…

渓谷もあるのだ

渓谷を歩けば少しは涼しいかもなあ、 ってんで、仲間3人で鳩ノ巣渓谷へ行ってきた。多摩川の上流域。 仲間は、「大丈夫おじさん」(なんでもかんでも大丈夫だぁが口癖、北海道出身)と「カフェおばさん」(いつもおいしいコーヒーを淹れてくれる、東京都出身…

新緑はいきんぐ

山の緑が美しくなったので、仲間とハイキングに出かけた。 場所は青梅の裏山、ほんのちょっこっとの短いコース。 ハイキングと言っても、街のすぐ近くだし、コースは平らかで子供でも歩けるし、ゆっくり歩いても3時間程度の距離だし、要するに高齢者向きにで…

江戸の花見は飛鳥山

今回は「江戸文化」サークルのお誘いがあって混ぜてもらった。 江戸を偲んで、飛鳥山で花見としゃれこもうというわけらしい。 飛鳥山は王子駅の裏側。で、東京の西の場末から”えんやこら”と串刺しにして東へ、それからとことこ北の端っこへ乗り換え、王子駅…

ひーはー三昧の日

なんだか本式の春が来てしまったようだ。 こんなことでいいのか!? オンダンカか? と思うけれど、来てしまったものは仕方がない。で、いろいろ芽吹くのではないかと考え、もぞもぞと這いだして散歩。まだ遠くへ行くまでの元気が湧ないから、近場をちょろっ…

早春は4月の陽気

とにかく、すんげえ温ったかくなる、というからさんぽ。 土手道を歩いて行ったら、温とい日差しを受けて、散歩の人がちらほら歩いている。寒さの中から抜け出して、もぞもぞと動き始めた人たち、当方もその一人であることは間違いないが、啓蟄の虫も、われら…

いい天気だ

縮こまりの12月、飲んだくれの1月。 体が思い切りなまってぐにゃぐにゃ、これじゃいかん、歩くべし。 歩き方を忘れたぐらい、鬼のように長い沈滞を経て、久ッさしぶりさんぽ。 近場、平井川の岸辺をぷらぷら歩こうと思う。平井川は多摩川の支流だ。御岳山の…

秋の終わりに

しばらくの間部屋でぐだぐだしていたので、どこかへ出かけたくなった。 いつか行った秩父街道が通る山峡の地を又歩いてみたい。 そんなわけで、3回目の東飯能駅。だけれど、ごちゃごちゃした街中を歩くのは嫌だから、ここでひょいと西武線の秩父行きに乗り換…

山地から平野へ

前回の”さんぽ”は東飯能駅で終了、今回なぜかここから出発。 東飯能駅到着10時前、ここからいい加減な道を選んで、東へ行こうと思うのだが、駅近くの市街地は意外と住宅が建て込んでいて、細い道が縦横に走り分かりづらい。ともかく、ぶっ壊れの、あてになら…

秋天さやか

じめじめぐずぐずの天気が長く続いて、久しぶりの晴れ予報。 どこかに、歩いたことがない田舎道に、行かねばならぬ。 忘日、地図を開いて案ずるに、青梅から飯能に抜ける谷戸の道がある。途中からは、かって歩いた道になってしまうけれど、止むを得なければ…

秋風の中へ

忘夜、グーグルマップを開いて、あちらこちらと眺める。 近場で、まだ歩いていない、どこか田舎道はないか? 山道だったらなんぼでもあるが、山道を登る元気を持ち合わせていない。 つらつらと眺めるのだが、なかなか見つからないなか、やっと一つ見つけた。…

彼岸を過ぎてヒガンバナ

日中の、鬼のような暑さが和らいだので、朝散歩から昼散歩へ、 衣更えにはまだ早いようだけれど、散歩形態をチェンジ。 昼近くになって多摩川へ行ってみると、ふだんの二倍ほどの水が笹濁りして流れていた。地上では雨も風もほとんど影響がなかったけれど、…

丘陵地の炎天

今日の気温は35度になるという。 このところ35度はあたりまえ~、何なら40度まで行きまっせ、と言っている。そんな中を、丘陵地をさまよってみようと思う。普通こういうのは、余り利口の沙汰とは言わない、むしろ変わり者の所業と言っていい。 ご丁寧に、こ…

薄曇り? よ~し

多摩川の近くに小さな川が3本ある。 野川、矢川、根川、いずれもハケ(崖線)の下にちょろちょろ流れ出ている。 今日はこのうちの矢川に沿って歩こうと思う。だいぶ前のことだが、麦わら帽子をかぶって自転車に乗ったおっさんが、矢川は立川高校の下から流れ…

若葉の影はまた若葉

梅雨の走りのどんより空のそのすきま 目に青葉、山鶯の声聞きたし、とぶらぶら。 駅を降りたら近くに大塚山という丘がある。・・・はずだが、毎回毎度必ずここで道に迷う。はて、あっちかこっちか、恐ろしいほどの方向音痴、即ちグーグルさんのお世話になっ…

支流の春

多摩川の小さな支流。 そこに美しい景色があったなあ、との朧な記憶。 世間はいつの間にか新緑の季節、ときの移ろいはほんとに早い。浅黄色の柳の芽は、ときの移ろいを考える風でもなく、風の揺らぎに身を任せ日がな一日揺れている。河川敷の公園では、桜が…

多摩丘陵うおうさおう(続)

古道といわれる布田道を小田急・黒川駅から小野路まで歩いた。 で、いま小野路宿里山交流館で大いなる昼飯を喫している。 (画像は町田市観光協会から拝借) 里山交流館は、休憩、昼飯(他の人は蕎麦を食べていた)、カフェ(コーヒー)、宴会?(ビール、座…

多摩丘陵うおうさおう

急に気温が高くなって春めき、こころそわそわ。 で、ある人のブログをきっかけに、古道、布田道を歩いてみる。 布田道は布田五宿(調布市)と小野路宿(町田市)を結ぶ往還。だけれど、宅地の開発などでほとんどはその姿を変え、往時を偲ぶよすがは、小田急…

川越線を行く

3回目の接種が済んだので、大威張りである。 威張って、ふんぞり返って、川越線に乗り、沿線を歩こうと思う。 川越線は大いなるローカル線だ。そのローカル度において、八高線にはいささか劣ると言えど、単線、30分間隔の運行、駅間距離3㎞~4㎞は、それ相当…

先駆ける

雪予報が頻繁、いつ降るか分かったもんじゃない。 その隙を狙ってぶらり散歩。 川べりを歩いてみたがどこも枯れ草色であり、春はどこにいるのか。もしかしてここなら、春の先駆けがあるかも知れない、と思い公園に入った。いた、いた、毎年同じように先駆け…

兆しを探せ

春は名のみの、風の・・・寒くない日。 兆しは如何に。 土手に上がると、春霞にけぶる河原は茫々とススキが連なり、とても春には程遠い景色なのだった。しかし油断はできない、季節の変わり目のその変化は、しばしば思いもよらぬ急ぎ足であり、ぼやぼやして…

寒の空へ

また引き籠らざるを得ず、仕方なくちょこっと散歩。 河川敷の運動公園には、少年野球のグランドが幾つか連なっており、片隅の枯れた芝原に老人たちが5,6人、夢中で紙飛行機を飛ばしている。厚紙で20cmぐらいの飛行機を作って、ゴムひもを引っ掛けて上空に飛…

五感を澄ませろ

このコロナの真っ最中に電車に乗って、歩きに行くなんて! 何考えてるの! バッカじゃない! 然らば電車に乗らなきゃいいわけだ、フン! 乗らなくたって歩けるわいッ! 啖呵を切ってはみたものの、と、なれば何回となく歩いた道を又歩かねばならない。止むを…

歩いたことがない道、また

正月は、酒ぶっくらいのゴロチャラ。 結果、腹出た。・・・ふ~む、歩かねばならぬ。 八高線、箱根ヶ崎駅下車。ここは東京の「市」ではない、「町」なのだ。すなわち東京都西多摩郡瑞穂町。江戸時代、石灰輸送を担う青梅街道の箱根ヶ崎は宿駅としてに賑わっ…

助かったァ!

今年最後の、温かくて穏やかな日、だと予報が言うから出かけることにした。 玉川上水の羽村堰まできて、ここから玉川上水の流れに沿って下る・・・かと思えばぎっちょん! なんと対岸へ渡ってしまうのだ! 今回は少しばかり丘陵の尾根道を歩く積り。その中に…

歩いたことがない道

まだ歩いたことがない道を歩きたいと思った。 のだけれど、車ぶんぶんの街道や街の中、まして山の中はつらい。車が少なくて家が少しあって、どちらかと言えば淋しい道がいいように思う。で、地図を探してみたら恰好の道があった。これがよさそうだから、ここ…

秋深し

秋がぐんと深くなって、そろそろ冬眠しなくちゃ! 冬眠する前に、久しぶりに丘陵の尾根道を歩いて来ようと思う。とは言っても、一番手前に見える、うんと低い尾根だから楽ちん…の筈が…尾根に登るのに何度も休んで、そうして息をと整えねばならぬ、という情け…