街道にて候

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忘日、6月にお徒隊で行く予定の五日市街道を下見。Ⅰ氏の案内。

5月にしては吹く風が冷たいが、街中を歩くにあに支障あるべき、ということで地下鉄東高円寺駅にてⅠ氏と落ち合う。駅前にある「蚕糸の森公園」なる清潔できれいな公園を瞥見ののち妙法寺というお寺に行く。

本来なら五日市街道は杉並区馬橋で青梅街道から分岐しているのだから、出発点としては新高円寺駅が一番近いのだが、ま、出がけの駄賃で妙法寺などもちょっと見とくか? となった次第。街道をひたすら歩くだけじゃなんだからな。

 

 

 

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妙法寺日蓮宗の大きな寺。国や都の重要文化財になっている山門、祖師堂、本堂、日朝堂などを見て歩く。Ⅰ氏が、どういうわけか知らないがここに有吉佐和子の記念碑があるんだよな、という。なるほど説明板も何もないから解らない。

妙法寺がら妙法寺川どいう湧水流れでらんじゃながんべが? 」「ありゃ妙正寺じゃろうが、そねーなん聞いたことがねえ」「そうだったが! オラあでっきりこごだど思っていただ」「歳は取りとうねえもんだなあ!」

 

 

こと改めて新高円寺駅に行く。青梅街道は車がぶんぶん。ここらあたりが「馬橋のおんだし」と言われた五日市街道の分岐点なのだそうだ。道路標識に「五日市街道→」とある。狭い商店街を抜けて西に向かう。

善福寺川の岸辺に降りて行く。「江戸時代はこの下り道が七曲りの難所言われた場所じゃった」「何の変哲もねがな」「きちんと整備された今と比べちゃおえん」「どろんこ道ば木材や炭ば積んだ荷車通るにはやっぱり大変が」

善福寺川緑地公園の東屋で持参の昼めし。風が寒い。陽は射さない。Ⅰ氏はコンビニおにぎりを旨くもなさそうな顔で食っている。こちらはコンビニおにぎりをさてもさても旨そうに食う。

 

 

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善福寺川を後に環八を越えていくと、道脇に甲申塔の小さなお堂がある。Ⅰ氏が手慣れた手つきで扉をぎい~と開ける。二体の石造物。大きいほうの像はまるで最近作ったようにきれい、昔からこのように屋根の下に保護されていたのだろう。

先へ行って慈宏寺というお寺で休憩。ベンチにへたり込んで飴玉をしゃぶる。「ばってなんだな、仏教どいうものは一般的な宗教ど言えるんだびょんか?」「一神教たぁ少し違うかもな。あっちの神は人が作ったものだが、お釈迦様は実在した人物じゃけぇ。」

「お釈迦様は神さ救いば求めるんじゃなぐで自分で修行すて解脱せよ、て喋ったんじゃねびょんか?」「誰もがお釈迦様になれるわけじゃねえ。もしお釈迦様を神じゃと仮定するならば、ま、どの宗教も同じゅうなものじゃねえか。」

 

 

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そこからとぼとぼと街道を歩いて中央線を潜り吉祥寺駅が近づいてきた。駅の北側にある「武蔵野八幡宮」に立ち寄る。カラフルできらきらする。もうゴールしたも同然、弱い雨も落ちてきて、ゆえにゆったりと休む。

「わーね、天皇は象徴であるっていう象徴がなすても解らねでね」「具体的に何じゃ言われるとな、難しいわな」「そったごども分がねで日本人でいのだびょんか」「そりゃおめぇが心配することじゃのうて、天皇陛下が心配すりゃええのじゃねえか?」「平成様はそれば一途さ探すてごられだんだびょんなあ」「う~ん、大変な人生じゃなぁえ」

 

 

街道沿いにはお寺や神社がいっぱいある。

今の日本人と昔の日本人と

あまり変わらないかもしれない。