羽村の堰から村山貯水池まで、水道管が埋まっている道を歩いた。
それなら、いっそのこと貯水池の周りはどうだあ!
んだ、んだ、ば、歩くべえでねえだか。
忘日、村山貯水池の傍まで運搬してもらった。電車でも行けなくはないが、不要不急の電車に乗るんじゃねえ! と石をぶっつけられると困るからなあ。でも帰りには乗るけれど、ま、がら空きの八高線だから目えつぶってくれ。
このところ梅雨の先払いが来たらしく、ぐずついた天気が続いていた。しかし今日は天気晴朗にして風爽やか、今回もまた、道っ端の花を友とし、緑の風を道案内にしてゆるゆると参ろう。急ぐ必要はこれっぽっちもない。
貯水池の堰堤には案外に大勢の人がいた。ベンチでくつろぐ人、ダムの堤防をそぞろ歩く人、自転車の人は老いも若きも。皆今日の爽やかな風に誘われて出てきたらしい。どうせ25日には緊急事態とやらが解除されるだろうから、既に解除された気分になるのはやむを得ないよナ。
貯水池の岸辺に沿って「多摩湖自転車歩行者道」が整備されている。これが村山、山口両貯水池をぐるりと回っているものなのか、よく知らないけれど、今日は村山貯水池の南岸に沿って、最後は箱根ヶ崎駅まで行きたいと思う。
歩く人、自転車の人、同じ道を使うのだが、自転車の人も鬼のようにスピードを出すのではなく、歩行者をうまく避けながら走ってくれるので、よたよた歩いていてもひき殺される心配はないようだ。
道っ端の花に注意を向けながら歩く。ポケットカメラで望遠レンズもないから、写真はどうしてもピンボケになってしまう。帰宅してから小図鑑にあたって、自分なりに同定してみた。(ど素人だから間違い満載、是非ご指摘をお願いします)
(クリックすると拡大します)
「ノゲシ」かどうかは大いに? 以前、コオニタビラコを教えたいただき、それより大きかったので多分オニの方かな? 「オヤブジラミ 」はヤブジラミに比し、実が赤っぽいらしい。どれもボケボケ写真でトホホなり。
丘陵地帯だからか、ふだんあまり見かけない植物がいる。「キキョウソウ」は、われながら大疑問あり。図鑑を見ると花びらが5枚だが、写真は4枚のように見える。もしかすると写し方が悪かったのかもしれない。
それにしても、と思う。この手の植物の名前だけれど、随分な命名だ。ハキダメ、オニ、シラミ。。。、名づけた人は「どうせ雑草だから」という気持ちが気分があったのか、それとも大変良くその特徴をつかんだ名づけだったのか。
樹木に囲まれた道は涼しい。街中と比べたらだいぶ気温差があるだろう。風が吹き抜けていき、葉っぱが情け容赦のない日差しを遮ってくれる。ただ残念なことは、右手に貯水池が続いているのだが、樹木の陰で水面は全く見えない。
その樹木の陰から、 キョッキョッキョッと鶯のヘタな鳴き声が聞こえてくる。少しマシなのはケキョケキョケキョまではいく。今頃になってそんな下手な鳴き声でどうする! 「放っといてくれんかのぉ、わしゃあ、これでいいんじゃけ」
上の4枚はどうしても名前が分からない。上段左はハート形の葉っぱの上にちょこんと実のような蕾のようなものが乗っている。その右はなにかの実が弾けたように見える。下段左はボケているが花も葉っぱも見当がつかない。その右は「カヤツリソウ」みたいなんだけれどなあ?
そんなこんなで、カタクリの湯までやってきた。施設は閉鎖中だが、敷地へは入れる。木陰のベンチで昼飯。ときどきウオーキングの人が敷地を通り抜けていくから、どうもそのコースになっているようだ。
誰もがこの閉塞状況にうんざりしている。それでも、粛々淡々と自分のできることをこなしつつ頑張っている。幼児のお母さんは、どうしたってオンモでの遊びが必要だろうから、苦労しているに違いない。
向こうの丘陵の裾にフィールドアスレチックの施設が見える。
誰もいないから閉鎖中なのだろう。
子供たちがまた、オンモに元気な歓声を響かせてほしい。
さて、この後は山の中に入る。どんな草花があるか、楽しみだ。