doniti 日誌

( おもしろき こともある世を おもしろく)

気が付けば挽夏

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 コロナの奴がでかい顔で東京を歩き回っている。

 東京の端っこの隅っこの我が街でも、毎日知らぬ間に数字が増え続けている。

 むむむ~、またまた閉じこもるしかないのかあ!? 

 

 せっかく梅雨が明けたちゅうに、なんてことをしてくれるんじゃ(怒!)

 やむを得ぬのなら仕方がない。しからば、近所を散歩するしかないではないか?

 密やかに、人々を避けて、隠れるように逃げるように、ちょっくら歩くとするか。

 

 

 本日天気晴朗と言えど、もはや挽夏の朝夕、いささか涼しかるべし。

 早朝に隠密裏にと思ったのだが、寝坊してやんの! 8時ころ出発。あれ、小学生が遊んでるぞ、と思ったらそうか、もう夏休みだ。なんだかこの1か月、記憶喪失になって、ようやく今蘇ったような気がする。お寺の庭で一服。

 

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  ハケの散歩道に入る。道脇に小川があって、今日は少し濁った乳白色の水が増水している。ハケの中ほどから、じゃばじゃばと音を立てて惜しげもなく水が湧き出していた。これまでの雨で地下水がずいぶん豊富らしいな。

 

 高い雑木林が両側を埋めている細い泥道に入る。梅雨が明けて暑い陽が射したけれど、ぬかるみの泥は簡単には乾かないらしい。道の端っこの幾分渇いている場所を恐る恐る歩く。道端の草は夏らしく猛々しい。

 

 例によって、道っぱたの花を眺める。今日はカメラがスマートフォン、モニター画面では素晴らしくきれいに映っているようだったが、パソコンに取り入れてみればやはりボケちん! それでもいくつかの花の名を調べた。

 

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 白い小さな花と黒い実、イヌホウズキらしいけれど例により自信はござらん。この花の実は光沢が無いらしいのだが、写真では十分光沢ありと思えるので違うかも知れない。かくのごとく、写してきても名を調べることができない。困ったもんだ。

 

 

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 左がヤブラン、右がクサギというものらしい。我が安いスマートフォンのカメラは白色がハレーションを起こすらしく、中心部がよく映らない。この時は名を知らなかったから、この葉が臭いかどうか試してみなかった。ざんね~~ん!

 

 時間が短かったせいもあるが、今日はたった4こ(もう一つ変な花があるのだが、調べても解らなかったので不採用)、やはり花は春が一番多いのだろうかなと思う。ま、この道っぱたの草シリーズも、何年かやってみなくちゃ。

 

 

 多摩川の土手に出た。ちょっと広い草原になっていて、桜の若木の下で一服。若いお母さんと男の子二人、じゃれあいながら土手をいく。爺さんが歩くような速さでジョギングしている。エライなあ! と思うけれど、無理をしてないかなあ。

 

 帰りは街の中をとぼとぼ歩く。お婆さんがおぼつかない足取りで歩いていく。若い人はあまり見かけなかった。そうだよな、みんな勤めがあるんだものな。政府も行政も頼りにならんから、自分の生活と命は結局自分持ちだなあ。

 

 

 正味1時間半、それでもたった5㎞。それでも帰ったら大汗かいて、そして疲れた。

 こんなんで疲れてどうする、と言ってみたが、もう一人の自分は知らん顔してた。

 

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