doniti 日誌

( おもしろき こともある世を おもしろく)

あち”ぃ~~

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 午前中のさんぽだが、9時ころとなればすでに、あち”ぃ~~あち”ぃ~~

 

 ハケの上に神社があり、その下から昔は湧き水が流れていたらしい。その流れの上にふたをして車を締め出し、散歩道になった。その小さな川は、すぐに多摩川方向に向かわずに街を縦断するように流れていたらしく、ふたをした散歩道もそうなっている。

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  この「ふたの道」を歩く。7時ころの空は薄い雲が広がって風がなく、蒸し暑い。この道を歩く人はあまりいないが、駅へ急ぐ人たちと交差して、プ~太郎の幸せを思う。緩やかにカーブしたり、直角に折れたりしながら続いている。ふたの境目が溝になってはっきり分かる場所もある。もちろんこの下に水っけはないだろうけれど。

 

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 道っぱたの花はあまり見当たらない。上の花は、調べてみたが、どうしても解らなかった。蔓性のようでフェンスなどに絡まり、花は真っ白でラッパのように長く( 5cmぐらい)先っぽが内側に巻き込み、その真中から細かいヒゲのようなのが出ている。(どなたか教えてください)

 

 

 道脇にはもっと多くの草や花があったはず、と思っていたが案に相違して少なかった。というか、単に見つけられないだけかもしれない。春以来、道っぱたの花に興味をもち目が慣れてきたのでは? などと密かにイバッテみたが、単にカラ威張りだった!

 

 

 

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ヤブミョウガ

 花がこんなに繊細なものだと、写真に撮ってみて初めて認識。これなどは、まだ夏の花、てな感じがするが、花々はすでに秋に向かって驀進中であるような気がした。コロナだろうがなんだろうが、季節は進む。

 

 

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ホオズキ

 子どものころ、女の子たちはこの中の赤い実を口の中で転がし、器用に中の種を出し、実の皮をぶ~と鳴らして遊んでいた。どうやったらそんなことが出来るのか? 今だに深い謎。たぶん、夏の終わりの夕暮れ時の光景だったような。

 

 

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キツネノカミソリ

 なぜこれがカミソリなのかは知らねども、こいつが顔を出すとたちまちヒガンバナの季節、真っ赤な深い色の花が、川土手や田んぼの畔道を埋め尽くして人を驚かす。ヒガンバナの派手ハデしさに押されて、これは少し損しているナ。

 

 

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シュウカイドウ

 こうなると完全に秋だよなあ。なぜか海棠は海棠を思わせる。去りゆく夏を惜しみ、秋の愁いに心が沈むのか、この花を見ているとなんだか淋しい気持ちになる。花色や姿は案外派手なのになあ!

 

 

 折り返し点は郷土の神社。木陰のベンチで一服。み~~んみ~~ん、じ~~じ~~ ここを先途と蝉が鳴く。そこらの岩に沁み込んでいるかどうかは知らないが、それにしても忙しい人生(蝉生)だなあ。

 

 足元を見れば、イモムシが小いっさな蟻にたかられて、さいなまされ、のたうち回っている。イモムシ「寄ってたかっては卑怯なり~」 蟻「おめえはオラらの50倍もあるでねえか、寄ってたからんでどうする! 」 

 

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 空を見れば、桜の葉っぱに無数の穴。誰かにむしゃむしゃと、ほしいままに齧られたらしい。この誰かは、遠慮というものを露ほども考慮しなかったのだろう、まるで葉っぱが網の目のようになってしまった。

 

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 帰り道は9時ころの街の中、どっひゃあ~と陽が照り付ける。

 あち”ぃ~~あち”ぃ~~

 およそ3時間、8㎞。 流汗淋漓(古いね、どうも)

 へろへろの夏の朝。

 

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