doniti 日誌

( おもしろき こともある世を おもしろく)

足が向くのは川土手

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 散歩へ出る時間がだんだん早くなってきた。

そうしないとまだ朝ちゅうのに、たちまち暑くなってたまったもんじゃない。

 

 小さな川が流れているさんぽ道を散歩する。草がいっぱい茂っているので、いろいろ見ながら歩く。小川の上に枝を差し伸べる木々の奥から、セミが鳴く。川の流れがさらさらと小さな水音を立てる。夏のおわり。

 

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 アジサイがまだ咲き残っていた。赤い色をほんのり残し枯れるでも散るでもなく。

 ここまでよう頑張ったなあ、大変じゃったろう、ようやった。もう頑張らんでええ、散るなり萎むなりしてええよ。その分また来年、きれいな花ば咲かせてくれりゃいいだから。お疲れじゃったのう。

 

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 そうして、どんッ! 多摩川。おお! 多摩川よ、遥かな山なみよ!

 青く澄んだ水を滔々(それほどでもないか?)と流して去っていきま。街中を散歩しても、おもろないよってに、どうしても多摩川の土手に来てしまいまんがな。やっぱり水辺はいいでんなあ、空がぐ~んと開けてせいせいしま。

 

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 堤の上は舗装だけれど、斜面は草が生い茂り、所によっては河川敷に森が形成されている。上流のどこかから運ばれた種が、運よく目を出し、育ち、長い時間をかけて巨木というまでに大きくなり、森となったのだろう。川っぷちは東京に残された自然。

 

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  河川敷の運動場で少年たちがサッカー。少年よ、暑さに負けるナ。今年の夏は短いぞ、せいっぱい暑さを楽しめ、いつかきっとこの暑さを思い出すだろう、そのとき、君はもう暑さを避けて、ふんにゃりと佇んでいるに違いない、だから今だけ。・・・なんてこと言うと、熱中症になったらどうしてくれる(怒!) と言われるな。

 

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 河川敷のちょっとした広場のベンチで一服。時折、あるかなきかの風が顔と腕を通り過ぎ、甘露の如き甘くかそけき涼しさ、これ以上のものはなか。森の中からみ~んみ~ん、じゅわじゅわ、じ~じ~。蝉よ鳴け! ここを先途と鳴きつくせ、君が種族の繁栄は今の君にかかっておる! それを君は知っているか? 。

 

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 帰り道は湧き水の水辺。ようやく、やっと、ついに、ふわふわ逃げ回る黒いトンボを、石の上で休んでるすきを狙って、油断したところを・・・一枚。今までどうやっても撮れなかった一枚。恨みはらしたるこの一枚。

 

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 暑くなる前に帰宅。

 8700歩(×0.6=5.2㎞)

 これぐらいでいいよナ、腹はへこまぬにしても。

 

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