doniti 日誌

( おもしろき こともある世を おもしろく)

歩き始めの春(サークル発進)

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 自粛していたサークル活動発進、春真っ盛り。

 集合駅に9名参集。なんとなく全員が心浮き立っている様子。だろうなあ! 今日はぬくぬくのの上天気で、桜、桃、雪柳、連翹、そして草の花、ぜえ~んぶ一斉に咲いて、緊急事態宣言解除もあって、気分は解放されっぱなし!

 

 今回は「玉川上水とその分水」。上水の游歩道を行き、ときにその分水の流れを見、あるいは枯れて流れぬ分水跡を見て、国分寺の「姿見の池」まで、ゆるゆるぽっくり歩く計画。案内役のⅯ氏も晴々と張り切っている。

 

 玉川上水に枝を差し伸べるソメイヨシノもなかなかの風情。土手は既に緑なす若草が萌えて、なんだか今年は季節の巡りが半月ほど早いのでは(毎年同じことを言ってないか?)と思わされ、”オンダンカ”が頭をよぎるが、ほんのチラッとだけ。

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 花の下を歩いて上水と残堀川の交差点を過ぎ、江戸時代初期、砂川村を切り開いた地主、砂川屋敷の裏の公園で昼飯。幼い子供たちが駆け回り、若い両親が目を細め眺める公園には、桜が咲き桃が咲き、風がほわりと吹いて、我らご老体も気分サイコウ!

 平和な風景だなあ! 主義主張より平和!! 主義主張なんて時代が変わればコロコロ変わる。戦前の日本と戦後の日本は同じ国か? 平和で何が悪い、平和ボケするほど平和なら尚いい。世界中が平和ボケすれば、もっといい。

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 上水の土手に桜並木、その手前の畑に雪柳がこぼれんばかり、手前の黄色いのは土佐水木? 相変わらず木の名に弱い、花の名、草の名に弱い。名に弱いけれど、きれいだなと思うのには名は関係しない。ただ、おお!綺麗だと言ってりゃ済む。ありがたや!

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 お寺にも立ち寄る。その境内に、ナニ桜だか、一つの木に赤、ピンク、白の花がいっぱいついている。その花が小ぶりで押しつけがましくなく、とても好もしい。きれいだと思う心に名は関係しない、なんて言ったけれど、こうなると名を知りたくなるナ。

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 お寺の山門の脇に「山門不幸」の立て札があり、全員で首をかしげたが、上等でもない首をかしげたくらいでは意味が分からない。分らないので後でググる。  
「お寺の住職やその家族の中でご不幸があった場合に、周囲の方々へのご連絡としてお寺の入り口等に立てられる札に書かれる言葉です。」 とのこと。ほんの少し利口になったかな?

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  玉川上水駅前で大休憩。お年寄りだから休憩は必須。頭の上には緋寒桜とソメイヨシノが競演、この御両所が一緒に咲くなんてなあ、今年はやっぱり季節めぐりがおかしいゾ。その向こうを多摩モノレールがこれまたゆっくりと走っていく。

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 上水脇の遊歩道の雑木はもう若葉がわらわら。山の若葉も萌え出したろうか? 萌黄、浅緑、常緑樹の緑、針葉樹の青、様々な色合いの緑が山肌を埋め尽くしただろうか?  パッチワークを敷き詰めたようなその美しさを、どう表現していいものか。

 その時期の山肌が一番好きなんだけれど、それも瞬く間、たちまち一面べったりの緑に変じ、待ってくれ~と言っても聞いてくれない。待ってくれ~と言っていないで、自ら出かけろ! そうだ、出かければいいのだ。

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 江戸時代、武蔵野新田開発に大功労のあった川崎平右衛門の供養塔に詣ず。堂々として大きく立派だ。平右衛門さんを慕うお百姓が建立したものという。彼は武士ではない。府中のお百姓の出である。

 大岡越前守忠相に認められ新田世話役となって、独創的な施策によって飢えから百姓を救い、新田開発を軌道に乗せた。この時代、武士よりも数段優れたお百姓がいたのだし、その人物を抜擢した優れた武士もいた。身分制度でガチガチではなかったらしい。f:id:donitia:20210329160502j:plain

 

 

 そんな案配で、西国分寺駅へ。近くに「姿見の池」。陽が傾いてしっとり落ち着いた池の水面に、はらはらと桜が散る。日永の春の陽はまだ暮れないけれど、辺りに静寂が滲みだしてくるような気がした。

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 しかし今日は歩いたなあ、約16㎞。

 疲れたばってん、有志こぞって(二人!)駅前でちょっくら。

 久しぶりなので、大いに盛り上がったでやんす。