doniti 日誌

( おもしろき こともある世を おもしろく)

2024-01-01から1年間の記事一覧

筍にかえて目黒のさんまかな

目黒は、「サンマじゃない、筍だ! 」と言う。 そう言う女子が、今回の「歩く会」の案内人。 その人が言う。「目黒と言えばサンマですが、昭和初期まで、目黒はタケノコの産地でした。1793(寛政5)年、山路勝孝が薩摩藩邸より孟宗竹をわけてもらい、戸越村…

この道は曲がることなくのどかなり

相模の野に、頑固なほど真っ直ぐな道がある。 曲ることが嫌いな人間が歩くのにちょうどいい。 曲がることが嫌いな五人が横浜線・橋本駅に集まった。 駅前はリニア新幹線の駅ができるらしく工事中、エライことになりそうな気配が辺りに漂っている。品川まで約…

春分の花フェステバルやや寂し

運転免許更新で警察署に行ったから、近くの公園に入ってみた。 が、春分とは言えどまだ少し寂しい。花フェステバルだぞ~、と言ってはいるものの、あふれかえるような花の盛りはまだ少し早いようだ。えーと、花の名を知らぬなれど、たぶん河津桜、山茱萸、花…

木蓮に冷たき風や隅田川

今月の「歩く会」は隅田川の橋巡り。とは言え、またしても風がどっと来る。 集合は築地本願寺。最寄りは地下鉄「築地駅」だけれど、おら、そったらどこ知らね、なので下車してきょろきょろ本願寺の案内板を探した。無事見付けたので本願寺の正面にたどり着け…

一葉の井戸枯れはてて二月空

生 文京区の本郷をぐるっと歩こうと思う。(ひょっとして「歩く会」のコースになるかも)。 御茶ノ水駅を降りると、冷たい、もの凄い風がびょう! と吹いて きて、ともすれば、手足が極端に短い貧相な体ごと、どこかへすっ飛んでいきそうになった。いやはや…

尾根をゆく眼下にゆかし里の梅

思いもせぬ暖かい日が続いて、これはもう散歩にしかず。 多摩丘陵の尾根道などはどうか、あらゆる隙間にまで住宅が入り込んでいる丘陵だが、その天辺の尾根のあたりだけ雑木林の小道が残っていて、そこへ入れば人里離れたような気分になれる。ちょびっとだけ…

野仏や旧街道の春立つ日

久しぶりの「歩く会」、今回は「参詣の道・大山道」の長津田宿あたりを歩く。 案内役は女性、シャキシャキの江戸っ子。 神奈川県の丹沢大山(1252m)は、雲を招き雨が多いことから、あふりやま(阿夫利山、雨降り山)と言われ、奈良時代から信仰の山とされ…

寒中も兆を探すさんぽ道

ほんとに、久っさしぶりに散歩に出た。 まだ寒のうち、風は少し冷たいが、陽の光はぐんと力を増してきたようだ。それと気付かぬ間に季節は黙って戻ってくる。だから安心していられる、嬉しい。その度ごとにどんな季節がやってくるのかわからない、なんてこと…