doniti 日誌

( おもしろき こともある世を おもしろく)

緑も雨も滴るほどに

今回の「歩く会」、テーマは「武蔵野の戦争遺跡」 滴る緑の若葉に雨も滴り、でもしかし意義深かった。 細かい霧のような雨が頬を濡らすけれど、傘を差したり差さなかったりして、三鷹駅北口から歩き始めた。昔の「中島飛行機工場」へ続く引込線の跡地の遊歩…

新緑はいきんぐ

山の緑が美しくなったので、仲間とハイキングに出かけた。 場所は青梅の裏山、ほんのちょっこっとの短いコース。 ハイキングと言っても、街のすぐ近くだし、コースは平らかで子供でも歩けるし、ゆっくり歩いても3時間程度の距離だし、要するに高齢者向きにで…

春は野川で

今回の「歩く会」は野川。 野川は国分寺崖線に沿って、(主に)湧水を集めて多摩川に合流する小さな流れ。 野川の流れ出しは、国分寺駅近くの日立研究所内「大池」と、古代国分寺跡近傍の「真姿の池」と言われているが、途中から国分寺崖線の他の湧水を集め…

江戸の花見は飛鳥山

今回は「江戸文化」サークルのお誘いがあって混ぜてもらった。 江戸を偲んで、飛鳥山で花見としゃれこもうというわけらしい。 飛鳥山は王子駅の裏側。で、東京の西の場末から”えんやこら”と串刺しにして東へ、それからとことこ北の端っこへ乗り換え、王子駅…

春やはる将軍様の城下町

今月の「歩く会」は、皇居ならぬ「江戸城ぐるっと」。 東京郊外に住んで長いけれど、江戸城をつぶさに意識したことがなかった。 自分が住んでいるところの、ど真ん中ぐらいはちゃんと見ておかなくちゃあなあ。 実は、宮部みゆきさんが著書『平成お徒隊』で歩…

ひーはー三昧の日

なんだか本式の春が来てしまったようだ。 こんなことでいいのか!? オンダンカか? と思うけれど、来てしまったものは仕方がない。で、いろいろ芽吹くのではないかと考え、もぞもぞと這いだして散歩。まだ遠くへ行くまでの元気が湧ないから、近場をちょろっ…

早春は4月の陽気

とにかく、すんげえ温ったかくなる、というからさんぽ。 土手道を歩いて行ったら、温とい日差しを受けて、散歩の人がちらほら歩いている。寒さの中から抜け出して、もぞもぞと動き始めた人たち、当方もその一人であることは間違いないが、啓蟄の虫も、われら…

春まだ寒き内藤新宿

今回の「歩く会」は、内藤新宿、要するに新宿区。 今まで江戸4宿のうち、千住宿、板橋宿、品川宿を歩いたが、その最後を飾る。 宿場は四谷大木戸から新宿追分(現:新宿三丁目付近)まで新宿御苑を含め、甲州街道に沿っておおよそ東西1㎞という。開設を願い…

いい天気だ

縮こまりの12月、飲んだくれの1月。 体が思い切りなまってぐにゃぐにゃ、これじゃいかん、歩くべし。 歩き方を忘れたぐらい、鬼のように長い沈滞を経て、久ッさしぶりさんぽ。 近場、平井川の岸辺をぷらぷら歩こうと思う。平井川は多摩川の支流だ。御岳山の…

古道、布田の道を歩く

今月の「歩く会」は、「布田みち」。 前回の「谷戸のみち」に引き続き、小野路から歩いて町田市北丘陵を横断する予定。 多摩センター駅に集まった18名、いずれも元気はつらつ。曇り予報だった空が、なにやら全面的に晴れて弩ピーカンらしいから、それだけで…

秋の終わりに

しばらくの間部屋でぐだぐだしていたので、どこかへ出かけたくなった。 いつか行った秩父街道が通る山峡の地を又歩いてみたい。 そんなわけで、3回目の東飯能駅。だけれど、ごちゃごちゃした街中を歩くのは嫌だから、ここでひょいと西武線の秩父行きに乗り換…

谷戸のみち

今月の「歩く会」は、多摩丘陵の一部「町田北部丘陵」。 隣り合わせの多摩ニュータウンとはがらりと様相を異にして、鄙びた佇が残る。 10時、集合地の小田急・唐木田駅前、初冬の陽ざし燦々として、浮き浮き、にこにこ、16名の笑顔が集まった。晴れ渡った空…

山地から平野へ

前回の”さんぽ”は東飯能駅で終了、今回なぜかここから出発。 東飯能駅到着10時前、ここからいい加減な道を選んで、東へ行こうと思うのだが、駅近くの市街地は意外と住宅が建て込んでいて、細い道が縦横に走り分かりづらい。ともかく、ぶっ壊れの、あてになら…

秋天さやか

じめじめぐずぐずの天気が長く続いて、久しぶりの晴れ予報。 どこかに、歩いたことがない田舎道に、行かねばならぬ。 忘日、地図を開いて案ずるに、青梅から飯能に抜ける谷戸の道がある。途中からは、かって歩いた道になってしまうけれど、止むを得なければ…

そぼ降る雨の隅田川

月1回の「歩く会」の当日、ふたを開けてみれば、 快晴の予報だった天気がドンガラガッタでひっくり返って雨! 予報、いい加減にしろよな! 気分はうっとうしいけれど、ともかくも両国橋に向かって歩き始めた。隅田川にはごっちゃりと橋が架かっているから、…

秋風の中へ

忘夜、グーグルマップを開いて、あちらこちらと眺める。 近場で、まだ歩いていない、どこか田舎道はないか? 山道だったらなんぼでもあるが、山道を登る元気を持ち合わせていない。 つらつらと眺めるのだが、なかなか見つからないなか、やっと一つ見つけた。…

彼岸を過ぎてヒガンバナ

日中の、鬼のような暑さが和らいだので、朝散歩から昼散歩へ、 衣更えにはまだ早いようだけれど、散歩形態をチェンジ。 昼近くになって多摩川へ行ってみると、ふだんの二倍ほどの水が笹濁りして流れていた。地上では雨も風もほとんど影響がなかったけれど、…

石神井川~板橋宿へ

だいぶ涼しくなってきたので「歩く会」再開。 今回は石神井川の岸辺を辿って板橋宿へ行くそうだ。 今回のコースはk氏が初めて設定を担当し、それをいつものⅠ氏が強力にバックアップして作成したという。いろんな人が様々な立場でコースを設定してくれるのは…

地下たび靴の日々

明らかに夏が去り行くのを感じる。 朝夕はだいぶ涼しいし、曇りや雨の日にはいささか寒く感じるときもある。そんな時、夏が過ぎ去っていくのだなあ、と思う。ほっとするような気もするし、なにやら寂しいような気もする。過ぎてみれば喉の暑さは過去のもの。…

おやじ達の夏④

会津の親方の実家での、合宿生活を終了し帰京する日。 第4日目 というわけで、3回もお世話になった敷布やら枕カバーを洗濯機にぶち込んでから、相変わらずの貧しい朝飯を口に押し込み、荷物を整理し、戸締り厳重に、洗濯ものを乾燥所にぶら下げて、勇躍帰途…

おやじ達の夏③

会津まで来て、「親方」の実家の空き家、おやじ3人合宿生活継続中。 第三日目 朝6時ころ、やっぱり皆フスぼけた顔で起きてきた。今日もなんだか雨もよいの天気だが、前日洗濯機へぶち込んでおいた衣類を二階の乾燥場に干しておく。それからやおら冷蔵庫から…

おやじ達の夏②

会津まで来て、「親方」の実家の空き家で、おやじが3人合宿生活をしている。 第二日目 合宿の朝、昨夜の大酒盛りの名残をとどめて、6時ころフスぼけた顔をぶら下げて起きてきた。そして、食パンにハムとトマトを挟んで食う者、昨夜の海苔巻をかじる者、さま…

おやじ達の夏①

仲間3人で会津へ行くことにした。 3人ともすでに、親父の歳を越え爺いだが、歩けるし運転もまあ大丈夫だしなにより酒ばかりぶっくらっているので、この際サバ読んで「おやじ」にしておく。 背が高く真っ黒に日焼けした「現場監督」と呼ばれる某氏が、車を出…

土手道さんぽ

ようやく梅雨が明けた気配がする。 なので、朝の内に土手道を歩くことにした。そして約1週間、朝なのにもやもや暑いので、既にして夏バテのような気分になった。まあ、こんなに早く夏バテすることはないだろうから、体力が枯渇している、ということだろうと…

丘陵地の炎天

今日の気温は35度になるという。 このところ35度はあたりまえ~、何なら40度まで行きまっせ、と言っている。そんな中を、丘陵地をさまよってみようと思う。普通こういうのは、余り利口の沙汰とは言わない、むしろ変わり者の所業と言っていい。 ご丁寧に、こ…

ハケの湧水さらさらゆくよ

歩く会の日 今回はハケ(崖)と湧き水がテーマ。 東京、多摩地方は土地が平らなようで平らではない。 実は階段状になっているのは、多摩川がだんだん南東の方へ横ずれして流れたからだとされ、ならばそれを実感してみようという魂胆で、立川駅に20名が集まっ…

薄曇り? よ~し

多摩川の近くに小さな川が3本ある。 野川、矢川、根川、いずれもハケ(崖線)の下にちょろちょろ流れ出ている。 今日はこのうちの矢川に沿って歩こうと思う。だいぶ前のことだが、麦わら帽子をかぶって自転車に乗ったおっさんが、矢川は立川高校の下から流れ…

雨の隙間に

今日は「歩く会」 テーマは立川(府中)崖線。 住んでいる地域を知るにつき、その地形は一つのカギだと思う。 それで、多摩地域の顕著な地形、国分寺崖線、立川崖線、青柳崖線、いずれも大昔の多摩川が南東方向に流路を変える際、削り取った段丘涯だという。…

遥か来て谷地の田んぼで蛙鳴く

さすらうは夢のまたゆめ せめて行こうか真似ごとに 凧が切れた糸のように、当てどなくふらふらと行くのは大いなる憧れだけれど、危険な目に合うのも、苦しい目にあうのも、逃げたい。だから当然さすらえない。 野田知佑さんは川の上に船を浮かべ、生涯かけて…

若葉の影はまた若葉

梅雨の走りのどんより空のそのすきま 目に青葉、山鶯の声聞きたし、とぶらぶら。 駅を降りたら近くに大塚山という丘がある。・・・はずだが、毎回毎度必ずここで道に迷う。はて、あっちかこっちか、恐ろしいほどの方向音痴、即ちグーグルさんのお世話になっ…