doniti 日誌

( おもしろき こともある世を おもしろく)

遥か来て谷地の田んぼで蛙鳴く

さすらうは夢のまたゆめ せめて行こうか真似ごとに 凧が切れた糸のように、当てどなくふらふらと行くのは大いなる憧れだけれど、危険な目に合うのも、苦しい目にあうのも、逃げたい。だから当然さすらえない。 野田知佑さんは川の上に船を浮かべ、生涯かけて…

若葉の影はまた若葉

梅雨の走りのどんより空のそのすきま 目に青葉、山鶯の声聞きたし、とぶらぶら。 駅を降りたら近くに大塚山という丘がある。・・・はずだが、毎回毎度必ずここで道に迷う。はて、あっちかこっちか、恐ろしいほどの方向音痴、即ちグーグルさんのお世話になっ…

夢の園

買い物のついでに ちくっと昭和記念公園。 瞬く間に園内は若葉の季節になっていた。平日だけれど、中高年がみっしり。お目当てはチューリップであるらしい。が、若葉の輝きだってバカにしたもんじゃないと思う。(誰もバカになんかしていない、かってに独り…

支流の春

多摩川の小さな支流。 そこに美しい景色があったなあ、との朧な記憶。 世間はいつの間にか新緑の季節、ときの移ろいはほんとに早い。浅黄色の柳の芽は、ときの移ろいを考える風でもなく、風の揺らぎに身を任せ日がな一日揺れている。河川敷の公園では、桜が…

見沼田んぼは花が湧く

桜並木が延々と続いているという。 ということで、今月の「歩く会」は「見沼田んぼ」 武蔵野線がぐるっと回って、聞いたこともない、いつできたのかも知らない埼玉高速鉄道に突き当たって乗り換え、終点「浦和美園駅」というところで下車。この鉄道は都内地…

多摩丘陵の谷戸の道

前回、多摩丘陵を歩いてみたら、がぜん興味が湧き、 今回は西の方から行ってみようと思う。 京王堀之内という駅で降りたが、とたんに迷った。どうも駅を降りたらすぐ道に迷うようにできているらしい。体がぐるっと1回転すると、もういけない。どっちがどっち…

玉川上水を歩く

今日は久しぶり「歩く会」。3回目接種が済んだからだろうか、笑顔の14名集合。 ときは紛れなき春のピーカン、日差しはきらきら、空気はぽかぽか、これで笑顔でなかったなら、よほどのペシミスト。集まったのっけからわいわい、あはははと話に花が咲く。玉川…

多摩丘陵うおうさおう(続)

古道といわれる布田道を小田急・黒川駅から小野路まで歩いた。 で、いま小野路宿里山交流館で大いなる昼飯を喫している。 (画像は町田市観光協会から拝借) 里山交流館は、休憩、昼飯(他の人は蕎麦を食べていた)、カフェ(コーヒー)、宴会?(ビール、座…

多摩丘陵うおうさおう

急に気温が高くなって春めき、こころそわそわ。 で、ある人のブログをきっかけに、古道、布田道を歩いてみる。 布田道は布田五宿(調布市)と小野路宿(町田市)を結ぶ往還。だけれど、宅地の開発などでほとんどはその姿を変え、往時を偲ぶよすがは、小田急…

川越線を行く

3回目の接種が済んだので、大威張りである。 威張って、ふんぞり返って、川越線に乗り、沿線を歩こうと思う。 川越線は大いなるローカル線だ。そのローカル度において、八高線にはいささか劣ると言えど、単線、30分間隔の運行、駅間距離3㎞~4㎞は、それ相当…

先駆ける

雪予報が頻繁、いつ降るか分かったもんじゃない。 その隙を狙ってぶらり散歩。 川べりを歩いてみたがどこも枯れ草色であり、春はどこにいるのか。もしかしてここなら、春の先駆けがあるかも知れない、と思い公園に入った。いた、いた、毎年同じように先駆け…

兆しを探せ

春は名のみの、風の・・・寒くない日。 兆しは如何に。 土手に上がると、春霞にけぶる河原は茫々とススキが連なり、とても春には程遠い景色なのだった。しかし油断はできない、季節の変わり目のその変化は、しばしば思いもよらぬ急ぎ足であり、ぼやぼやして…

寒の空へ

また引き籠らざるを得ず、仕方なくちょこっと散歩。 河川敷の運動公園には、少年野球のグランドが幾つか連なっており、片隅の枯れた芝原に老人たちが5,6人、夢中で紙飛行機を飛ばしている。厚紙で20cmぐらいの飛行機を作って、ゴムひもを引っ掛けて上空に飛…

五感を澄ませろ

このコロナの真っ最中に電車に乗って、歩きに行くなんて! 何考えてるの! バッカじゃない! 然らば電車に乗らなきゃいいわけだ、フン! 乗らなくたって歩けるわいッ! 啖呵を切ってはみたものの、と、なれば何回となく歩いた道を又歩かねばならない。止むを…

歩いたことがない道、また

正月は、酒ぶっくらいのゴロチャラ。 結果、腹出た。・・・ふ~む、歩かねばならぬ。 八高線、箱根ヶ崎駅下車。ここは東京の「市」ではない、「町」なのだ。すなわち東京都西多摩郡瑞穂町。江戸時代、石灰輸送を担う青梅街道の箱根ヶ崎は宿駅としてに賑わっ…

助かったァ!

今年最後の、温かくて穏やかな日、だと予報が言うから出かけることにした。 玉川上水の羽村堰まできて、ここから玉川上水の流れに沿って下る・・・かと思えばぎっちょん! なんと対岸へ渡ってしまうのだ! 今回は少しばかり丘陵の尾根道を歩く積り。その中に…

歩いたことがない道

まだ歩いたことがない道を歩きたいと思った。 のだけれど、車ぶんぶんの街道や街の中、まして山の中はつらい。車が少なくて家が少しあって、どちらかと言えば淋しい道がいいように思う。で、地図を探してみたら恰好の道があった。これがよさそうだから、ここ…

秋深し

秋がぐんと深くなって、そろそろ冬眠しなくちゃ! 冬眠する前に、久しぶりに丘陵の尾根道を歩いて来ようと思う。とは言っても、一番手前に見える、うんと低い尾根だから楽ちん…の筈が…尾根に登るのに何度も休んで、そうして息をと整えねばならぬ、という情け…

こころのふるさとは?

秋が深まり静かで穏やかな日々が続く。最近脳に関する本を読んだ。 脳は、心臓や胃のような臓器のひとつなのだろうが、これら臓器のようにその働きが十分には解明されてはいないように思う。どの部分がどんな働きをし、その働きのしくみがどうなっているのか…

蕨宿・浦和宿巡り

11月の「歩けサークル」は、宿場巡りで「蕨宿」へ。 中山道の宿場は、京に向かって江戸の板橋宿の次が浦和宿なのだが、この間14㎞と長いので、間に蕨宿を作ったということらしい。けれど宿場規模は家数430軒で、浦和、大宮宿をしのぐものだったという。 蕨駅…

狭山丘陵の北辺

東京、多摩台地。その北西隅に小さな丘陵がある。狭山丘陵(東西11㎞、南北4㎞)。 標高は200m程度、東西に延びて周りを住宅の海に埋められ、そこに孤島のように浮かんでいる。丘陵の中に東京の水道貯水池、多摩湖と狭山湖があり、南側には細長く横田基地の…

秋日和り

我らのクラブもいよいよ活動再開、実に3か月ぶり。 でもって、今回はハイキング。それも遥か神奈川県の西、小田原に近い秦野市へ。いやはや、小田急の秦野駅まで随分と乗りでがある。前夜の地震の影響が残り、鉄道はどこでもダイヤがめちゃくちゃ、というお…

久しぶり野川

数年ぶりになるけれど、野川を歩いて来ようと思う。 野川は、国分寺崖線の直下を流れる、湧き水を主体とした川であり、その湧き出しから追いかけて見ることができるので楽しい。果たして数年ぶりの野川は変わっているのか、相変わらずなのか、いささか楽しみ…

平井川の岸辺

あの鬼のような日中の灼熱も和らぎ、だいぶ涼しい風が吹くらしい。 で、散歩に行く。久しぶりに平井川の岸辺でも歩こうか。平井川は、その源が日の出町の山中「つるつる温泉」辺りにあり、さらさら流れ下って多摩川に合流する。変哲もない小さな川だが、春は…

散歩さ行くだ

秋雨前線が冷たい空気を連れて居座り、うすら寒い日が続いた。 空に毎日黒雲が広がり、湿っぽい空気が重く垂れこめ、それまでの真夏の、35度の気温が一気に20度。とんでもない話であって、手も足も出ない。布団に潜り込んで恨めしげに空を仰いで、めげていた…

奇妙な夏

先ごろまで居座っていた前線はほんとに奇妙な奴だった。 夏のど真ん中だというのに、のこのこ出しゃばってきて居座り、大雨と長雨を運んできた。秋雨前線かと思ったが、挨拶もなしにどこかに消えたうえは、夏と秋の交代ではなく、気まぐれ前線だったらしい。…

カタツムリの哀れ

最近いろんなものに閉じ込められると思ったら、今度は前線に閉じ込められた。 と言っても被害が出るほどの閉じ込められ方でなかったのが幸い、まあ、散歩ができなかった程度だから、決して威張れるものじゃない。そんなわけで散歩も休んだり休んだり、ときに…

閉じ込められて

東京のコロナが感染者が、放物線の上り線みたいにすごいことになっている。しかしエライ人は、出るな騒ぐな静かにしろ、というだけで何もしないらしい。 追っかけて鬼のような猛暑が連日続いた。日中、下手に表に出た日にゃ、炙り殺されそうな気がする。それ…

五日市憲法草案の地

東京の西のはずれ、電車の行き止まりに五日市という街がある。 この街では、明治私擬憲法草案が起草され、山奥の土蔵に眠っていたのを昭和になって発見され、その先進的な規定が一時期話題になった。草案を作ったのはこの街の青年たちであり、その面でも注目…

梅雨晴れる

山道を登りながらこう考えた。 することがないと言って何もしないのは馬鹿である。することに事欠いて、行く先も決めずににふらふらするのは阿呆である。馬鹿と阿呆をこき交ぜて、素知らぬ顔で山道を歩いている。 山道と言っても、古い城址に連なる低い丘陵…